プレイヤーに対するアンケートのみならず、利用されていない方々に聞くアンケートでも、ホールの店内環境に対する不満やマイナスイメージとして常に上位にランキングされるのが「タバコの煙や臭い」と「騒音」の2点です。この改善は、業界にとって長年の課題になっています。
一方、音の問題ですが、ご存知の通りホール内はさまざまな音に満ちあふれています。遊技機の電子音や演出の音については、遊技機メーカーの業界団体が音量の上限規制をしているほか、プレイヤーが自由に音量調整できる機能を搭載した遊技機も登場するようになりました。遊技台以外の騒音では、補給装置や島設備で内部の構造を見直して静音化を図っているほか、緩衝材や吸音材を取り付けるといった工夫も進んでいます。ただし、タバコの問題と同様、例えば遊技機についてはプレイヤー側にとっては音の演出も楽しむ傾向があるため、この音量をあまり下げすぎると不満が寄せられることもあるなど、ここでも一定の折り合いが求められる状況にあります。
タバコの煙や臭い、そして騒音以外でいえば、利用者の利便性や快適性を向上させる取り組みはかなり進んでいます。長時間遊技しても疲れにくいイスやくつろげる休憩室、無料のマンガコーナー、携帯電話の充電、店内Wi-Fi環境の構築、さらには女性専用のパウダールームを備えたトイレなど、さまざまな設備やサービスを積極的に導入しています。