地域共生と社会貢献

全国各地のホールは、地域社会と良好な関係を維持するために地域密着型の営業を古くから推進しており、一方で行政や自治体、関連団体と連携した社会福祉や地域防犯、暴力団排除、青少年育成、交通安全運動などの取り組みを、業界団体や個々の店舗で展開してきました。最近ではさらにCSR(企業の社会的責任)という観点や、業界の透明性や健全性のアピールという面からも、地域共生と社会貢献はますます重要なテーマになっています。

平成25年9月、全国のホールの団体である全日遊連が日赤に備蓄用毛布1万枚を寄贈。

ホールの業界団体である全日本遊技事業協同組合連合会に加盟しているホールが昨年度に拠出した社会貢献関連の寄付金は、総額で17億2千万円に達しており、その浄財は様々な方面で役立てられています。また、全日遊連の働きかけで設立された全日本社会貢献団体機構では、社会に必要とされる研究や活動に対する助成事業を行っているほか、各地域の組合員活動を広く社会に広報するために、年間でもっとも優れた取り組みを社会貢献大賞として表彰するなど、一連の活動のサポートも行っています。そこでは実にさまざまな取り組み事例が報告されていますが、例えば先の東日本大震災では、甚大な被害を受けた地域への義援金や物品の提供のほか、現地に人員を派遣して復興活動に従事するといった物心両面の献身的な活動が取り上げられました。

個々のホールの取り組みも全国各地で活発に展開されています。店舗周辺の清掃や地域の行事への参加といった身近なものから児童養護施設へのクリスマス慰問、駐車場を利用したフリーマーケット、地域の高齢者や障害者を対象としたパチンコ大会、少年野球教室の開催など、その活動内容は多岐に渡ります。東日本大震災の教訓を元に、地震や津波などの災害発生時に店舗の駐車場を一時避難場所として開放し、食糧品や備蓄資材を支援物資として提供する協定を市町村との間で締結するなど、時代や社会のニーズに合わせた活動も多くなっています。また、ホールだけではなく、遊技機メーカーや関連商社も各種の寄付活動のほか、被災地の復興支援イベントや森林保全、献血など精力的な活動を展開するなど、業界全体でさまざまな取り組みが行われています。